床ずれを絶対に作らないケア

スキンケア委員会の取組

スキンケア委員会の設置と目的

適切なケアを行うことにより、床ずれは必ず予防できる。特に長時間の圧迫や、不潔、栄養不足の三つの床ずれ要因については細心の注意を払っていく。

またスキンケア委員会は、床ずれだけではなく皮膚の保清、湿疹の対応など、皮膚のトラブル全般に対して効果的な対応を図る委員会である。

スキンケア委員会の役割

①褥瘡予防対策の検討及び推進に関すること。

②発生した褥瘡のケア対策と評価

③体圧分散式マットレスの適切な選択と管理

④褥瘡発生率・調査の分析・評価

⑤職員の教育・研究に関すること。

⑥皮膚の保清、湿疹対応、軟膏に関すること

ブレーデンスケールの使用

褥瘡発生のリスク・ファクターをアセスメントする1つの方法として褥瘡形成危険度チェック・リスト(Braden Scale)があります。これは新規入所者、現在、利用中の住民さんに褥瘡が出来やすいかどうかを採点方式によって判断するもので、使用方法は6つのカテゴリーごとに患者の状態を評価して点数をつけるというものです。ブレーデンスケールでは点数が低いほど褥瘡の発生リスクは高くなり、一般的に17点以下は要注意となります。介護施設では殆ど実施されていないブレーデンスケールを効果的に活用することにより、床ずれゼロのケアを目指しています。